キャリア決済とは?仕組み・メリットや導入の方法を解説!

2019/11/26

キャリア決済とは?仕組み・メリットや導入の方法を解説!

ECサイトを運営している事業者であれば、お客様の支払い利便性を向上するためにキャリア決済の導入を検討する機会もあるでしょう。今回は、キャリア決済の仕組みや導入するメリット、具体的な導入方法について詳しく解説していきます。

1.キャリア決済とは?特徴や仕組みを解説

キャリア決済を導入するために、まずは基本的な知識を押さえておきましょう。キャリア決済の特徴や仕組み、導入する必要性について詳しく見ていきましょう。

1-1.キャリア決済の特徴

「キャリア決済」は、NTTドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯電話やインターネット回線などの通信キャリアと契約している利用者が、通信料金と一緒にネットショッピングなどの代金を支払うことができるサービスのことを指します。

通信料金は利用者に対して毎月請求されるため、売上が確定した代金は翌月にはEC事業者に支払われるのが特徴です。利用者・EC事業者の双方にとって、決済手続きの手間を軽減できる便利なサービスとなっています。

キャリア決済は一般的には実店舗ではなく、Web上で手続きが完結するECサイトや各種Webサービスが対象です。決済時にはクレジットカード情報や個人情報をその都度入力する必要はなく、各キャリアのIDや暗証番号を入力すれば決済処理が完了するため、消費者にとって便利なサービスです。

また、決済金額の上限は5万円や10万円と定められており、基本的に少額での利用が想定されています。未成年者やカードを持たない消費者へのアプローチが可能であり、事業者はキャリア決済の加盟店になることによって、決済サービスを利用できる仕組みです。

キャリア決済での支払い方法

1-2.キャリア決済の仕組み

キャリア決済の仕組みは、利用者がEC・Webサイトから商品やサービスをキャリア決済で購入した時点で、決済情報が各キャリアに送信されます。それぞれのキャリアが商品代金の債権を譲り受け、通信費用と合算して利用者に請求します。そして、決済代行会社によって各キャリアの譲渡債権相当額から手数料を差し引いた形で、EC・サービス事業者に入金されます。

支払いが可能な端末は、PCおよびスマートフォンで、フィーチャーフォン(ガラケー)はキャリア(一部キャリアでは、キャリアから直接入金されます。)によって、対応している場合とそうではない場合があります。

事業者は消費者に対して商品やサービスを提供し、各キャリアから売上金を受け取った時点で手続きが完了するため、消費者からの代金の未回収リスクはありません。

決済代行会社を挟む場合には、加盟店契約や決済情報の通知や売上金の受け取りも決済代行会社を通じて行います。キャリアのサービスによっては、決済代行会社のシステムによって処理を行うものの、契約と入金はキャリアと直接行うタイプもあります。

キャリア決済の仕組み

2.キャリア決済3社のサービスと特徴とは?

キャリア決済で代表的なNTTドコモ・au・ソフトバンクの3社についてそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

2-1.ドコモ払い

「ドコモ払い」はNTTドコモが提供している決済サービスで、PCやドコモのスマートフォンなどの端末でオンライン購入したデジタルコンテンツ、アプリやショッピングの代金を月々の電話料金とまとめて支払える決済サービスのことです。

iモードもしくはspモードのユーザーであれば、面倒な申し込みはないので、すぐに利用することができます。約7800万人のドコモユーザーが利用可能であるため、販売促進のための有効な手段となるでしょう。ドコモ払いの利用者は年々増加しており、取り扱い額は2008~2016年にかけて約20倍に伸びています。

決済手続きについてはドコモのLTE/3Gネットワーク経由の場合では、4桁の暗証番号を入力するだけで認証が完了します。利用限度額は未成年が1万円であり、成人の場合は最大10万円までとすることが可能です。

2-2.auかんたん決済

「auかんたん決済」はauが提供している決済サービスで、auのスマートフォンやPCなどで購入したショッピング、デジタルコンテンツ、アプリなどの商品代金を、月々の通信料金と合算して支払えるサービスです。auの通信サービスを契約中のユーザーであれば、既存の「au ID」ですぐに利用可能となっています。

auかんたん決済を利用すると、auWALLETという、au利用料金やショッピングに使えるau独自のポイントが100円につき1ポイント貯まるという特典があります。約5600万人の auの携帯電話利用者にアピールができるのも、事業者にとってはメリットだといえるでしょう。

支払いについては、「auかんたん決済(キャリア決済)」を選択して、暗証番号を入力するだけで決済が行えます。利用限度額は未成年が最大2万円となっており、成人は最大10万円まで設定することが可能です。

2-3.ソフトバンクまとめて支払い

「ソフトバンクまとめて支払い」はソフトバンクが提供している決済サービスであり、PCやソフトバンクのスマートフォンなどを通じてオンライン購入した代金を月々の携帯電話の利用料金とまとめて支払える仕組みです。デジタルコンテンツやアプリ、ショッピングなどの代金をまとめて支払うことができます。

決済手続きについては、4桁の暗証番号を入力するだけで認証が完了し、My SoftBankから利用可能額の確認・設定変更や利用履歴をチェックできます。利用限度額は未成年が最大2万円であり、成人は最大10万円まで設定することができます。

■各キャリア決済の利用限度額

サービス名 利用限度額
ドコモ払い 電話料金合算払い:10,000円~100,000円/月
ドコモ口座充当:500,000円(口座受け入れ限度額)
※詳細な限度額はこちらからご確認ください。
auかんたん決済 10,000円~100,000円/月
※詳細な限度額はこちらからご確認ください。
ソフトバンク まとめて支払い 2,000円~100,000円/月
※詳細な限度額はこちらからご確認ください。

3.キャリア決済導入のメリットは?

事業者がキャリア決済を導入するメリットとしては、決済手続きの手軽さや販売促進、代金回収の容易さといった点があげられます。それぞれのメリットについて見ていきましょう。

3-1.決済手続きのスムーズ化

キャリア決済を導入することによって、ECサイトなどでは決済処理がスムーズに行えるようになります。PCやスマホなどの端末からWeb上で決済手続きが完了するため、スピーディーかつ便利だといえるでしょう。

クレジットカード決済は便利であるものの、16桁の番号や有効期限などのクレジットカード情報をその都度入力する必要があります。

その一方で、キャリア決済であればIDと4桁の暗証番号だけで手続きが完了します。ID・暗証番号の認証は、キャリアの通信回線を利用していたり、すでにログインしていたりする場合はIDの入力も不要となるケースもあります。支払い手続きの完了後は、利用者とEC事業者に対して即座に購入完了の通知が届きます。

3-2.販売の促進

多くの人がスマートフォンを介してECサイトやサービスにアクセスしており、それらのユーザーへの販売機会を見逃さない、顧客単価を引き上げるといったことがキャリア決済の導入によって可能となります。

キャリア決済では商品やサービス代金を通信料金とまとめて後日支払うことになるので、利用者は購入時に現金がなくても購入可能です。スピーディーに手続きが行えるのが特徴であり、利用者が商品やサービスをほしいと思った瞬間に購入してもらえる可能性が高く、衝動買いのニーズにもうまく対応できます。

購入手続きが簡単で後払いのため、リピート化も期待でき、顧客単価の上昇にもつなげられるでしょう。未成年者やクレジットカードを保有していなかったり、カード番号の入力に抵抗感があったりする利用者層もうまく取り込んでいくことが可能です。

さらに、キャリア決済は継続課金が可能である点も大きな特徴となっています。通常の場合であれば、月額課金はクレジットカードを持たない人にとっては難しいですが、キャリア決済では継続課金ができるため、事業者側は解約がない限り毎月一定額の利益が見込めるというメリットがあります。

3-3.代金回収のコスト・リスクの軽減

キャリア決済の導入で、EC事業者は代金を回収するコストや未納リスクを軽減できます。

商品代金はキャリアに債権譲渡され、通信料金と併せて利用者に請求されるため、基本的に未回収のリスクを負うことがありません。そのため、ECサイトを運営している事業者にとっては代金が未回収となるリスクを軽減できるでしょう。また、顧客に対する請求処理が不要となるため、ECサイトの事業者は事務的な負担を減らすこともできます。

4.キャリア決済のデメリットは?

キャリア決済はさまざまなメリットがあるものの、デメリットについても意識を向けておく必要があるでしょう。手数料や利用上限額といった点について、詳しく解説していきます。

4-1.決済手数料が比較的高い

キャリア決済はクレジットカード決済と比べて、決済手数料が高めに設定されています。ただ、サービスや商材によっても異なる部分があるので、取り扱っている商品によってはそれほど気にならない面もあるでしょう。キャリア決済を導入した場合の利益率を事前にシミュレーションしたうえで、導入すべきかどうかを検討してみましょう。

4-2.利用限度額の設定

それぞれのキャリアでは、クレジットカード決済などに比べ低い利用限度額が設定されているため、比較的少額の商品やサービスを取り扱っているECサイト向けの決済サービスであるといえます。

クレジットカードのように利用に際し、職業や収入などの個人の信用に基づいていないことや、利用者のなかには未成年者もいることから、消費者保護の観点からも使い過ぎてしまわないような配慮がされているといえるでしょう。

ただ、ECサイトの事業者から見れば高額な商材の販売には向いていないといったデメリットがあります。その一方で、想定される顧客単価が利用限度額の範囲に収まるのであれば、積極的に導入を考えるのもひとつの方法です。

5.キャリア決済に親和性の高い業種

キャリア決済と相性の良い業種や商材は、比較的単価が安く毎月継続的な課金が発生するような業種が向いているといえます。

具体的にはデジタルコンテンツやアパレル、雑貨などの手頃な価格帯の物販があげられるでしょう。特に、スマートフォンを介しての購入となるアプリやデジタルコンテンツなどと親和性の高い決済手段です。また、定期配送・頒布会・会費・購読料・視聴料などの月額制の費用を受け取るようなビジネスモデルにも向いています。

6.キャリア決済を導入する方法とは?

キャリア決済を導入する方法としては、「キャリアとの直接契約」と「決済代行会社の利用」といった2種類があります。基本的な仕組みについて、詳しく解説していきます。

6-1.直接契約

独自にキャリア会社と加盟店契約を結ぶためには、事業者自らが申請を行って個別に審査を受け、契約を締結する必要があります。キャリアごとに契約内容や運用方法は異なる部分があることに注意をしておきましょう。決済手数料やフロー、利用可能な商材などについては事前によく確認しておくことが大切です。

ECサイトでは複数の決済手段を導入することが一般的なので、キャリア各社と個別に契約を結んだり運用・管理をしたりするのは、コストや労力といった面で負担が大きくなってしまう可能性もあるでしょう。

また、各キャリアのシステムに接続する作業が必要となるため、開発費も発生します。キャリア会社と契約を結ぶと売上金の入金処理はキャリアが行い、決済処理は決済代行サービスのシステムを利用するといったパターンもあります。事業実態を踏まえたうえで、適切な契約方法を検討していく必要があるでしょう。

各キャリアと直接契約・開発した場合

6-2.決済代行会社経由

決済代行会社を通じて加盟店契約を行う方法では、事業者はさまざまな面で負担を軽減することができます。決済代行会社は、EC事業者とキャリアの間を取り持つ役割を担い、事業者は決済代行会社を経由してキャリア決済の加盟店契約を行うことになります。

キャリアとの独自契約であれば、各社ごとに契約手続きや、システムの構築作業を行う必要があるため手間とコストがかかってしまうでしょう。しかし、決済代行サービスを利用すれば、契約やシステム構築に関する手続きは決済代行会社との間で行うだけで良いのです。

また、複数のキャリア決済と直接契約をすると入金のタイミングがバラバラとなってしまう問題がありますが、決済代行サービスを利用することによって、複数の決済手段の売上金がEC事業者に決まったタイミングで売上金がまとめて入金されます。入金のタイミングが統一されることによって、入出金の管理といった経理処理の負担も軽くなるでしょう。

オンライン決済の導入では必須であるセキュリティ対策についても、決済代行サービスを利用することによって、決済代行会社が運用する高いセキュリティを備えたシステムを活用することが可能です。

事務面での負担を減らすことによって、事業そのものに力を注ぎ、効率的にビジネスを進めていくきっかけをつかむことができるでしょう。

決済代行会社経由で契約・開発した場合

7.キャリア決済の導入なら便利な決済代行サービスを検討しよう

キャリア決済の導入を独自で行うのは、手間やコストがかかってしまいがちです。決済代行サービスを活用することによって、手間やコストが削減でき、セキュリティ対策も充実しているため、安心かつ便利に導入できるでしょう。

マルチ決済ソリューションの「VeriTrans4G」であれば、主要3社のキャリア決済のほかに、フレッツまとめて支払いにも対応しています。EC事業のさまざまな場面で活用できるので導入を検討してみましょう。

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