更新日|2025/11/28

この記事の目次
後払い決済サービスとは?
「後払い(BNPL:Buy Now, Pay Later)」とは先に商品を提供してから、支払いを受け付ける決済方法のことです。後払いでの支払い方法は、「コンビニ」「銀行振込」「郵便局」などさまざまで、受け取ったユーザが都合のよい支払い方法を選択できることが多いです。
後払いを導入しようとする場合、「商品を受取り後の自社銀行口座への振込み」がもっともシンプルな「後払い」です。しかしこの方法は、商品を受け取ったユーザが支払いをしない未回収リスクや、口座に振り込まれた金額・名前と注文をつきあわせ、相違があれば対応するなど運用工数の大きな負担が発生します。
そのため、後払いの導入では「後払い決済サービス」を使うことが一般的です。

後払い決済のニーズと利用者層
2023年度の後払い決済サービスの市場規模は、矢野経済研究所の調査によると1兆5,317億円、2028年度には2.8兆円まで拡大するといわれています。
出典:矢野経済研究所
EC市場においても、決済手段としてクレジットカードを利用する人が80%以上と最も多いものの、後払い決済サービスの市場は今後も右肩上がりで拡大するといわれています。
ではクレジットカードの普及が進んだ現在、ECサイトで「後払い」を利用するのはどのようなユーザ層でしょうか?
DGフィナンシャルテクノロジーの子会社で、後払い決済サービスを展開する株式会社SCOREが2023年に後払い決済サービスの利用調査を行いました。
ECサイトでの後払い利用経験
出典:株式会社SCORE「後払い決済とは?利用するメリットと、導入検討ポイントについて」
年代を問わず約4割の利用者がECサイトでの後払い経験ありと回答しており、年代別では40~50代の中高年層の割合が高く、60代以上は38.6%と他の割合とやや低いものの、シニア層にも利用されていることが分かります。
後払い決済を利用する理由
後払いを利用した理由として、全年代で「届いた商品を確認してから支払いたい」ニーズ最も高く、この傾向は年代があがるほど顕著に現れ、60代以上では55%と半数以上が回答しています。
また50代以上では、クレジットカードのセキュリティを懸念する理由が2位につけられていることも特徴的で、中高年/シニア層ほどセキュリティに対する懸念や取引に安心感を重視する傾向が見られるといえます。
またECでのクレジットカードの普及が進んでも、「クレジットカードやEC事業者に不安がある」ユーザ心理はネットショッピングで買ってもらえない理由の大きな理由のひとつになっています。特にAmazon・楽天などのモールでない自社ECサイトでは、あらたにクレジットカード情報を入力して初回購入してもらう心理的なハードルが高く、「後払い」による安心訴求は大きな効果があります。
DGフィナンシャルテクノロジーの決済サービスについて詳しく知りたい方はこちら
後払い決済サービスを導入するメリット
利用者のメリット
消費者が後払いを利用するメリットは下記です。
- 商品が到着して確認した後に支払える安心感がある
- クレジットカードや特別な登録がなくても、誰でも支払える
- 自分が慣れているコンビニや銀行・郵便局へ払込票を持っていくだけで支払える
「初めて利用するネットショップでの支払い方法に後払いを利用したい理由」では、約9割が「届いた商品の中身を確認してから支払える」と回答しています。 また、クレジットカードを利用しなくてよいことやコンビニ・銀行・郵便局など好きな場所で支払えることも後払いが支持される大きな理由です。

通販・EC事業者のメリット
通販・EC事業者が後払いを利用するメリットは下記です。
- ◆新規顧客獲得・売上向上
- 前段で説明したように、ネットショッピングで買ってもらえない理由の大きなひとつがEC事業者やクレジットカード決済への懸念です。特に自社運営のECサイトでは、あらたにクレジットカード情報を入力して購入してもらうハードルが高いため、後払いの選択肢が有効です。
- ◆入金確認せずに即時で出荷が可能
- 商品の回転効率が早くなり、未払いによる販売機会損失がなくなることで、売上の安定化が図れます。
- ◆入金管理などの工数削減、業務効率化
- 入金管理・突き合わせ・督促などの手間を後払い決済代行会社が担当するため、より重要な業務に集中できます。
決済代行サービスを利用すると毎月決まった日に商品の購入代金を加盟店精算してもらえるので、督促や代金回収などの業務が増えることはありません。
先ほどとは別の調査によると、「普段購入しているサイト」より「初回購入のサイト」の方が後払いを希望するユーザが1.3倍多いことが分かりました。後払いによる安心の提供は新規購入ユーザを増やすために非常に重要です。

【「後払い」導入前と導入後】
| 後払い導入前 | 後払い導入後 | |
|---|---|---|
| 顧客の安心感 | 中 | 高 |
| 出荷スピード | 中 | 高 |
| 入金管理の工数 | 負担大 | 負担少 |
後払い決済サービス 5つの導入のポイント
このようにメリットの多い「後払い決済サービス」を、導入する際のポイントをお伝えします。
債権保証型かどうか
後払いには、商品を受け取ったユーザが支払いをしない「未払いリスク」があります。万一未払いの場合でも、後払い決済サービス提供会社から売上を保証してもらえるがの「債権保証型」です。
リアルタイム与信かどうか
後払いサービスでは、顧客の注文を後払いで対応できるかどうかをチェックする「与信審査」があります。与信審査には、注文時に即、後払い可能であることをお知らせできるものと、注文後にあらためて後払い可能かどうか回答するものがあります。
導入におけるシステム改修の有無、必要な場合はそのコスト
ECサイトと後払い決済サービス事業者のシステムで、注文者情報・購入情報などを連携する必要があります。連携方法には、CSVなどのデータを出力し、後払い決済サービスへアップロードする方法と、それらの作業が不要になるAPIによる自動連携があります。どの連携方法が使えるのか、システム改修のコストがどの程度必要か検討します。
与信審査の柔軟性
後払いは「かけ売り」になるため、1回の利用金額の上限が5万円程度であることが一般的です。高額商品を扱うECサイトなど、標準的な上限設定では不十分な場合、柔軟な与信基準を設定できるかどうかが重要な検討ポイントになります。
決済手数料率、請求書発行手数料
後払い決済サービスの利用料は下記の費用構成が一般的です。
- 初期費用
- 月額費用
- 請求書発行手数料:1通あたり○円
- 決済手数料:売上額あたり○%
決済手数料は、売上単価や月の販売数、季節での売上変動の幅によって変わります。
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まとめ
後払いの魅力をまとめると
- 「後払い」がないことによる、未購入(カゴ落ち)を無くす
- 「後払い」ができる他社に流れるのを防ぐ
- 「後払い」は新規顧客の初回購入に特に有効
- 前払い(銀行振込)購入者の未払いを無くす
- 即時発送で商品の回転効率が上がる
多くのメリットがあることを理解いただけたでしょうか。DGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)と株式会社SCOREでは、EC事業者のみなさまの売上向上を支援しています。
後払い決済サービスならDGFTがおすすめ
DGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)では、株式会社SCOREが提供する「ベリトランス後払い」、「SCORE後払い」をご提供しています。お気軽にご相談ください。
よくある質問
後払いは不正やトラブルの心配はない?
後払い決済は過剰与信・悪質事業者の悪用リスクが政策議論の対象となっており、国内でも立替サービスの規制のあり方が議論されています。事業者は適切なKYC/不正検知と、信頼できる後払い事業者の選定が重要です。
未払いが続いた場合はどうなりますか?
延滞が続くと、再請求や督促の対象となり、個人信用情報機関に記録される可能性があります。結果として今後のクレジットカードやローンの審査に影響することがあります。
