2020/07/15
現在、対面のキャッシュレス決済で普及したID決済サービスがオンラインに進出し、注目を集めています。本記事では、ID決済の仕組みとECサイトなどオンラインサービスにID決済を導入する方法とメリットについて解説します。
この記事の目次
この記事のポイント
この記事ではID決済について以下の2つに分けてご紹介していきます。
- ID決済の概要や具体例、ユーザーのメリット
- ID決済を導入する方法
ID決済とは
ID決済とは、「チェックアウトサービス」とも呼ばれ、ユーザーは決済時にID決済に対応しているサービスのIDとパスワードを利用して決済が可能です。IDとパスワードのみで決済が完了するため、ユーザーは簡単に支払いができます。また、事業者は大手サービス会員の自社サイトへの集客が見込めます。
代表的なID決済として楽天ペイ、リクルートかんたん支払い、LINE Pay、FamiPay、PayPay、Amazon Payなどがあります。これらのサービスは非常に多くの利用者を抱えています。どのサービスも決済フローには大きな差はありませんが、支払い・チャージ方式や連携するポイントサービスが異なります。
ID決済の支払い・チャージ方式はこちらのページをご参照ください
ID決済の支払い方法とユーザーのメリット
ID決済におけるユーザー側の決済時のフローは以下の通りとなります。
■ID決済での支払いの流れ
このようにユーザーは非常に簡単なステップで決済を完了することができます。
ID決済を利用することによって、ユーザーは簡単に決済できる点に加えて2つのメリットがあります。
1つ目は利用するサービスに応じたポイントが貯まることです。ユーザーは店舗での決済だけでなく、ネットショッピングなどオンラインにおいても極力決済方法を統一することでポイントが貯まりやすくなります。
2つ目は連携するチャージ・支払方法としてクレジットカード以外の選択肢を持つID決済もあります。例えば、LINE Payは銀行口座やセブン銀行ATMなどからチャージできますし、FamiPayであればファミリーマートの店頭から現金でのチャージが可能です。そのためクレジットカードを持たないユーザーも利用できます。
ID決済を導入する方法
これまで、ユーザー視点でID決済を紹介してきましたが、以下では事業者側の観点からID決済を導入する際のメリットと手順についてご紹介します。
事業者がID決済を導入するメリット
ID決済を導入することで事業者が得られるメリットは下記の3つが考えられます。
- 売上の向上が期待できる
- 自社サイトへの集客力を強化できる
- 大手サービス会員のアクティブユーザーへのプロモーションが可能
1つ目は売上の向上です。決済フローが非常にシンプルであるため、ユーザーがカートに商品を入れたまま決済完了で支払いをやめてしまう、いわゆる「カゴ落ち」での離脱率が減少すると考えられます。また、ポイントサービスの利用によって通常購入時に比べ購買意欲を促進することができ、購入単価の増加も見込めます。
2つ目は集客力の強化です。ID決済は楽天やリクルート、LINEなどの莫大な利用者を抱えたプラットフォームを持つ企業が提供しています。そのため大手サービスの利用者の流入が期待できます。
3つ目はアクティブユーザーの獲得です。ポイントを貯めるためにさまざまなシーンでの支払い方法を1つに統一し、頻繁にID決済を利用したいと考えるユーザーは多く存在すると想定されます。そのため、ID決済を導入することでアクティブユーザーを獲得でき、購入回数や顧客単価の向上が見込めます。
ID決済を導入する方法
ID決済を導入する方法は大きく分けて「決済代行会社を利用して一括で導入する」という方法と、「それぞれのID決済や他の決済手段を提供する企業と一つ一つ直接契約する」という方法がありますが、前者の決済代行会社を利用した導入がおすすめです。
なぜなら、各決済サービスを提供する企業とそれぞれ直接契約したり、導入のためのシステムを構築するには非常に多くの工数や費用がかかるからです。決済代行会社を利用することで導入時にかかる手間や費用を低減することができます。
また、運用時においても決済代行会社が提供する管理画面で複数の決済手段の管理ができ、さらに各決済方法によって異なる入金サイクルを統一することが可能となるため担当者の業務効率の改善につながります。
クレジットカード決済などID決済の他にも複数の決済手段の導入を検討しているのであれば、決済代行会社を利用するメリットが大きいと考えられます。
DGフィナンシャルテクノロジーを選ぶメリット
DGフィナンシャルテクノロジー(旧:ベリトランス)のマルチ決済サービス「VeriTrans4G」では楽天ペイ(オンライン決済)やLINE Pay、FamiPay、リクルートかんたん支払いといった主要なID決済サービスに対応しています。そのため、それぞれのサービスが抱えている利用者の購入機会の獲得が期待できます。
また、日本で最も利用者の多いID決済方法であるPayPayオンライン決済サービスやAmazon Payにも対応しています。DGフィナンシャルテクノロジーでは決済サービスを原則ワンモジュールでご提供しているため、決済手段を後から追加した場合でも追加の固定費がかかることはありません。
DGフィナンシャルテクノロジーの決済サービスについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ
ID決済について、以下のポイントをご紹介しました。
- ID決済は大手サービスIDと支払い情報を紐づけて決済するキャッシュレス決済の一種
- 導入することでカゴ落ちの防止やアクティブユーザーの獲得によって売上の向上が見込める
- 多くの決済方法をまとめて導入するなら決済代行会社を利用して一括で導入するのがおすすめ
複数のID決済サービスを導入することは事業者にとって多くのメリットがあります。ID決済の導入をご検討中の方は一度DGフィナンシャルテクノロジー(旧:ベリトランス)にお問い合わせされてみてはいかがでしょうか。