決済代行とは?サービス内容・メリットや選び方のポイントを解説!

2019/11/22

決済代行とは?サービス内容・メリットや選び方のポイントを解説!

ECサイトを立ち上げる場合、より多くの人に利用してもらうためにも、決済手段について検討する必要があります。
さまざまな決済手段がありますが、決済サービスを提供している各企業とそれぞれ個別に契約を結ぶと事業者にとって負担が大きくなってしまうので、決済代行サービスを導入するのも一つの手です。

本記事では、決済代行サービスの内容を紹介し、利用するメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを解説していきます。

1.決済代行サービスの役割や特徴を解説

まずは、決済代行サービスの内容や仕組みについて、基礎知識を中心に紹介していきます。

1-1.決済代行サービスとは

決済代行サービスとは、クレジットカード会社やコンビニなどの決済機関と、ECサイトなどを運営している事業者との間に入って、各種決済を提供するサービスのことです。

携帯会社によるキャリア決済や電子マネー、ID決済(ウォレット決済)など、決済方法の種類は増加傾向にあります。しかし、各決済機関とそれぞれ個別に契約しようとすると、各社ごとに契約やシステム構築などを行わなければなりません。そのため事業者の負担が大きくなってしまう場合もしばしばあります。

一方で、決済代行サービスであれば、それぞれの決済手段を一括で導入することができます。加えて、契約やシステム構築は決済代行会社一社と行うのみでよく、ECサイト運営者は手間やコストを削減することも可能です。

決済機関と個別契約する場合
決済代行会社を利用する場合

1-2.決済代行サービスの業務

決済代行サービスを利用することで、さまざまなサービスが受けられます。
決済代行サービスが提供しているサービスは下記の通りです。

  • クレジットカード決済など、各決済機関との契約手続きの代行
  • 各決済手段の審査申請
  • 決済処理の実行
  • 売上げ代金の入金処理
  • 決済システムのアップデート
  • オンライン決済での不正利用を防止するセキュリティ対応
  • 運用サポート

クレジットカード決済など、各決済機関との契約手続きの代行~決済処理の実行はもちろんですが、各決済手段の審査申請も行っています。審査ではECサイトがあるかどうかや、ECサイトで取り扱う商材についてなどが審査ポイントとなりますが、決済代行会社に相談すれば、実績に基づいた知見のもと審査申請をしてくれます。

また、売上げ代金の入金処理や運用サポートなど、細かな対応を行うほか、決済代行サービスの提供元として、決済システムのアップデートや、オンライン決済での不正利用を防止するセキュリティ対応を行っています。

たとえば、クレジットカード決済の場合、カードの不正利用によるチャージバック被害が年々大きくなっています。商品やサービスをすでに渡している状態でチャージバックが起こると、大きな損失になるほか、警察に被害届を提出したり、カード会社の調査に協力したりする必要があり、多くの手間がかかります。

特にインターネット上でクレジットカード決済など個人情報を含む決済を利用する場合は、不正利用によるチャージバックなどのリスクを回避するためにも、セキュリティに力を入れておかなければなりませんが、決済代行サービスに付随して不正検知サービスやカード決済の際の本人認証(セキュリティコードや3Dセキュア)などを用意している決済代行会社もあり、不正利用を抑止することができます。

1-3.決済代行サービスを介した決済の流れ

前述の通り、決済代行サービスを利用した場合、EC事業者と決済機関の間に決済代行会社が入る形になります。

決済の基本的な流れとしては、まず、ECサイト利用者が決済手段を選択した上で商品を購入します。各決済機関からECサイト利用者に対して商品代金の請求を行います。決済代行会社はEC事業者に対し、決済機関毎の売上金から決済手数料を差し引いた金額をまとめて入金します。

2.決済代行サービスを利用するメリットは?

決済代行サービスを利用すると、さまざまなメリットが発生します。この段落では、それらのメリットについて詳細に解説していきます。

2-1.契約・手続きの事務作業を効率化

各決済機関と個別契約をする場合、各社に審査手続きをしたり、契約条件の確認・更新などを行ったりしなければなりません。そのため、慣れていないと非常に労力がかかります。

一方で、決済代行サービスを利用した場合、各決済機関の審査や契約手続きから導入まで、包括的なサポートが受けられます。契約内容の更新も自力で行う必要がないので、長期にわたって決済手段を運用する手間を簡略化することが可能です。

また、新しい決済手段を追加する際も個別に契約を行う必要がありません。そのため、そのブランドとの手続きに負担をかけることなく、導入までをスムーズに完結させられます。

2-2.売上・入金の一元管理が可能

売上や入金の一元管理がしやすいので、経理処理にかかる手間の軽減や、手元資金の確保に有利という利点もあります。

個別契約の場合、決済手段ごとに売上の管理をしなければならず、扱っている決済手段が多いほど手間がかかってしまいます。また、各決済機関からの支払い入金のタイミングもばらばらです。資金管理もしづらく、いつどのくらいの売上が手元に入るのか、決済手段ごとに把握しておかなければなりません。

一方で、決済代行サービスを導入していれば、全決済手段の売上を一元的に把握することが可能です。決済代行会社が各決済機関からの入金をひとつにまとめ、決まったタイミングで入金するので、資金管理や手元資金の確保もしやすくなります。結果として、経理担当者の手間が軽減され、人件費などの内部コストを削減できます。

2-3.システム構築のコスト軽減

各決済機関が提供する決済システムは仕様が統一されていません。そのため、EC事業者などが新たな決済システムを導入する場合には、規格に合う自社システムの開発が必要となります。利用している決済機関が多いほど、対応するために人員や開発期間、コスト負担も増加します。当然、その分利益を圧迫してしまうこともあるでしょう。

しかし、決済代行サービスを利用すれば、複数の決済機関のシステムと決済代行システムがすでに連携されているため、個別の開発が不要です。結果的にその分のコストを削減できます。

また、ECサイトと決済代行サービスとの接続方式は、API型と呼ばれるデータ転送型と、リンク型と呼ばれる画面遷移型の両方を提供している決済代行サービスが多いですが、リンク型の場合は大規模な開発が不要で手軽に導入が可能なため、開発費を抑えることが可能です。

新しい決済手段が追加される場合も、決済代行会社が決済代行システムの仕様に合わせて連携し提供するので追加開発の負荷も軽減できます。

API型接続方式

リンク型接続方式

2-4.セキュリティ対策も万全

前述の通り、ECサイトなどインターネットにおけるカード情報漏えいや不正使用被害が急増しています。

この事態を受けて、クレジットカード取引のセキュリティ強化を図るため割賦販売法が改正され、カード加盟店でのクレジットカード決済のセキュリティ対策は義務化されました。

不正利用者の手口は高度化・巧妙化し、それに応じたセキュリティ対策を実施するには、膨大なコストが発生します。自社のみで対応するには高度な知識も必要なため、限界があるといえるでしょう。

その点から考慮しても、決済代行会社は、高度なセキュリティを備えた決済システムや運用体制で決済情報を管理しているため、安全性は高いです。国際的なクレジットカード業界のデータセキュリティ基準である「PCI-DSS」を始めとし、さまざまな厳しいセキュリティ基準を満たす対策が施されています。

2-5.各種サービスの活用

決済代行会社には決済代行サービスにかかる業務に加えて、豊富な周辺サービスが備わっていることも多いです。

たとえば、集客サービスやSNS運用サービスなどもその一例です。ECサイトを運営する上の販促施策では、商品の品ぞろえや品質の向上を目指すのは必須ですが、SEO対策やWeb広告などにも取り組んでいかなければなりません。決済代行会社の中には、ECサイト事業者向けのWEB広告出稿プランを提供しているところもあります。

そのほかにも、不正検知サービスや脆弱性診断など、ECサイトのセキュリティを高めるセキュリティサービスが充実している企業は多いです。

万が一の危険を予測し、ECサイトへのサイバー攻撃による個人情報やクレジットカード情報の漏えい、不正利用などのリスクを回避する手段を考慮しておかなければなりません。ECサイト閉鎖などの甚大な被害を防ぐためにもセキュリティの向上は必須です。

決済代行会社によってサービスの強みは異なります。それぞれの業態や顧客層によって確認し、自社にもっとも見合う企業を選びましょう。

3.決済代行サービスの選び方とは?自社に合う会社選びのポイント

自社に合う決済代行サービスを選ぶことが重要ですが、選び方に戸惑う人も多いのではないでしょうか。この段落では、何を基準にして決済代行サービスを選ぶべきか、その選び方を紹介していきます。

3-1.決済手段の種類

まず、依頼する決済代行サービスが、自社に合う決済手段を扱っているかどうか必ずチェックしましょう。

主要なクレジットカードブランドやコンビニ、電子マネーなどECサイトで利用率の高いベーシックな決済手段であればいずれの決済代行会社も取り扱っている場合が多いですが、中国人を対象とした「銀聯」や「Alipay」など、外国人が利用する決済手段は手薄なこともあります。特に外国人をメインターゲットとしたECサイトを運営している場合には、十分に注意しましょう。

仮に希望する決済手段を取り扱っていない場合、個別に決済機関と直接契約するか、他の決済代行会社も利用するなどしなければなりません。ただし、その場合は一括管理ができないので、手間やコストが増える可能性があります。

新しい決済手段は今後も続々と登場しますが、決済代行会社が新しい決済手段を導入するのに積極的か、その対応が早いかどうかも併せてチェックしておきましょう。

また、どの決済手段を導入すべきか迷う場合は、決済代行会社の営業担当に相談してみましょう。これまでのノウハウや自社のニーズなどに応じて、マッチする決済手段を提案してくれます。

3-2.費用

決済代行サービスでは初期費用に加え、月額費や決済手数料、決済処理費用など、毎月一定の手数料支払いが発生します。

決済手数料とはその名の通り、決済金額に対してかかる手数料です。取扱商材や流通額などで料率が異なるケースが多く、商品代金支払いの担保的な役割も担っています。また、決済処理費用とは、決済機関とのデータ通信料で決済1件あたりにかかる料金です。トランザクション費用とも呼ばれます 。

■決済代行サービスの費用

初期費用 導入に必要な手続きや導入サポート、システム設定費用
月額費用 決済代行サービスを利用するためのシステム費用
決済手数料 決済金額に対し、取扱い商材や流通額により定められた料率で発生する費用
決済費用処理
(トランザクション費用)
決済機関との1件当たりのデータ通信費用

決済手数料や決済処理費用は決済代行会社によって異なります。複数の会社から見積もりを取り、かかる費用の差額をチェックしてみるのもよいでしょう。

ただし、決済手数料の安さだけで決定することは危険です。提供機能やサービスなどが限定される場合もあるので、費用だけでなく総合的な判断が大事です。また、決済代行会社の破綻リスクもあるので、経営基盤や対策も併せて確認しておく必要があります。

3-3.セキュリティの強度

インターネットでサービスを展開する上での、セキュリティ強化の必要性述べてきましたが、決済代行サービスを選ぶ際はセキュリティの強度にも注目することが大切です。

決済代行会社が提供するシステムのセキュリティの信頼性をチェックします。決済代行会社のセキュリティが甘いと、決済情報流出や不正使用リスクがあり、金銭的な損害はもちろんですが、社会的な信用の損失にもつながってしまうため、最悪の場合、営業停止に陥ってしまう場合もあります。

セキュリティの強度を見るには、組織における情報資産のセキュリティを管理する枠組みである「ISMS」に基づいた規格をクリアしていたり、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備していることを示す基準である「プライバシーマーク」、前述の「PCI DSS」などのセキュリティ認証を取得している企業であれば、セキュリティの取り組みにも積極的な企業だという判断が可能です。

併せて、不正検知サービスやカード情報非保持化サービスなど提供しているセキュリティサービスの種類が豊富かどうかもチェックしましょう。決済代行会社のセキュリティに対して取組む姿勢が伺えます。

たとえば、ベリトランスの「VeriTrans4G」であれば、カード情報非保持化サービスはECサイト向けや電話・はがき注文向けなど販売形態に応じた複数サービスを提供しています。本人認証サービスによる不正被害対策のほか、不正検知サービスなど、事業者の商材や予算等に応じて様々なセキュリティサービスを選択できます。

また、セキュリティではありませんが、決済代行会社の信頼性を判断するには参加している団体や取得している許認可をチェックすることも有効です。

決済代行会社の業界団体として、「EC決済協議会」という団体があります。この協議会の会員である決済代行会社は、EC初期よりサービスを提供している実績を持つ会社が多いため、会員企業を中心にチェックしてみてもよいかもしれません。

3-4.導入実績

導入社数の多さや、提供している業界や業態の幅広さは信頼できる企業としての判断材料になり得ます。また、実績があればあるほど、培われてきた情報量やノウハウは多いと考えられます。万が一のトラブルにも強く、さまざまなケースに対応できる力があるといえるでしょう。決済についてのアドバイスも的確で、良質なサービスを受けられる可能性が高いです。

自社と同業か、もしくは近い業種の実績があるかどうかも併せてチェックしておきましょう。同業の実績があれば、よりニッチなトラブルなどにも対処できる可能性があります。同業他社が利用しているという安心感も生まれるので、導入に踏み切りやすいでしょう。

決済代行サービスの活用を検討しよう

決済代行サービスは、事務負担を大幅に削減し、売上・入金の管理効率化、システム構築・メンテナンスのコスト削減といったメリットが数多くあります。ECサイト事業者が決済代行会社に依頼する際は、取り扱っているサービス内容やセキュリティに注目することが大切です。

ベリトランスであれば、主要決済手段は網羅しており、セキュリティ対策も充実しているので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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