2022/03/10
近年、インターネットの普及やコロナ禍により動画通信教育やオンラインレッスン・イベントが注目されている中で、対面型からオンラインへの参入を検討する事業者も多いのではないでしょうか。
オンライン事業を行うにあたって必要になるのが、オンラインでの集金の準備です。顧客の支払いニーズに対応し集金業務を効率化するには、さまざまな決済サービスがある中で最適なサービスを選ぶ必要があります。
本コラムでは、オンライン集金のメリットや主な方法を紹介した上で、選び方やおすすめの決済手段を解説します。
この記事の目次
オンライン集金のメリット
オンラインによる集金であれば、現金の手計算・手集計に比べて会計業務の手間を軽減でき、現金の計算ミスや管理ミスもなくなるので、正確性も向上します。オンラインによる集金に際して、クレジットカード決済などによって継続課金する機能も導入すれば、毎月の月謝の集金も効率化することが可能です。
特にオンラインレッスンやオンラインイベントのように、オンラインで提供するようなサービスの場合、店舗に来店せずともオンライン上で申し込みと併せて決済まで完結させることで顧客の利便性がアップします。
オンライン集金を導入する4つの方法
オンライン集金アプリ
ニーズの高まりを受けて、オンラインレッスンなどの利用料請求に特化したサービスが登場しています。なお、個人間送金向けで法人では利用できなかったり、法人が利用する場合は別途費用がかかったりするケースもあるので、導入にあたっては確認が必要です。
WorksPayは、インターネット上に作成した「バスケット」という仮想集金箱のURLやQRコードを支払者に送って決済してもらう仕組みです。決済方法はクレジットカードで、通常決済(請求ごとに金額を指定)・定期決済・おまかせ決済(支払者が金額を設定)の3種類から選択できます。
個人・法人に対応しており、事前審査がないためスピーディに導入することが可能です。
ぽちPAYは、個人事業主やスモールEC向けのクレジット決済サービスです。決済手続き用のURLをメール、テレビ会議システムのチャット機能やSMSなどで利用者に送信して決済してもらう仕組みになっています。クレジットカード決済と銀行振込が利用可能です。出典:株式会社ゼウス『個人事業主向けクレジット決済システム『ぽちPAY』』
予約管理システムの決済機能
イベントやレッスンの予約・スケジュール管理ができるサービスの中には、決済機能を搭載しているものもあります。
STORES 予約は、イベントやレッスンの日程調整、空き枠管理、予約確認メール・来店前日のリマインドメール・来店後のフォローメールの配信など、オンライン上の顧客とのあらゆるタッチポイント(接点)に関わる業務をシステム化・自動化できるサービスです。予約時のクレジットカード決済や継続的な月謝の徴収などの請求業務をサポートする機能も搭載されています。
利用料金は、月額8,778円から3つのプランを選べるようになっており、別途、無料お試しのフリープランもあります。
MOSHは、予約機能付きのホームページ作成から予約管理、オンライン決済までスマホ一つで完結できるサービスです。サブスクリプションサービスも提供されているので、月謝の回収やオンラインサロンにも利用できます。
初期費用や月額費用は無料で、3.6%の決済手数料がかかる仕組みです(2021年12月時点)。
出典:MOSH株式会社『ネットでサービス売るなら | MOSH』
決済機能のあるポータルサイト
さまざまなジャンルのレッスンや教室を登録できるポータルサイトには事前決済ができるサービスもあり、集客から予約、料金の請求までワンストップで対応できます。
趣味なびは、対面の教室や、オンラインレッスン・ワークショップなどを開催する講師側と、学びたい受講者側をマッチングするポータルサイトです。サイト上には15,000件以上の教室と、3,800件のオンラインレッスン・ワークショップが掲載されており、受講者は自由に問い合わせたり受講したりすることができます。
講師側は、レッスンや教室の掲載は無料、レッスン・ワークショップ販売手数料も無料で利用できます。レッスン料金の支払いはクレジットカード、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済が利用可能です。
カフェトークとは、日本だけでなく世界中の講師から、オンラインでレッスンが受講できるサービスです。語学や音楽、アート、デザインなど、さまざまなカテゴリのレッスンが開催されており、会員登録した受講者がレッスンをリクエストできる仕組みになっています。支払いはクレジットカード、銀行振込、楽天ペイ、PayPal(ペイパル)に対応しています。
出典:株式会社スモールブリッジ『オンライン習い事なら日本最大級の 「カフェトーク」』
■オンライン決済サービス
予約システムは自社で用意し、それとは別に決済機能のみを導入したいなら、クレジットカード決済、銀行決済、キャリア決済、大手プラットフォーム各社のIDとパスワードのみで支払いができるID決済などオンライン決済サービスを導入する方法もあります。
オンライン決済サービスを導入するには、各決済手段を提供する会社と個別に契約するやり方もありますが、それでは契約や審査の手続き、導入時のシステム構築などが決済手段を提供する会社毎に発生するため、事業者の負担は少なくありません。
一方、決済代行会社と契約すれば、決済代行会社が提供する決済手段をまとめて利用できるだけでなく、契約や審査の手続きも一本化することで手間も減らせるのでおすすめです。
DGフィナンシャルテクノロジーの決済サービスについて詳しく知りたい方はこちら
オンライン集金におすすめの決済手段
■インターネットで購入する際の決済方法(複数回答)
出典:総務省『令和2年版 情報通信白書|インターネットの利用状況』
オンラインで集金する場合、利用者の希望する決済手段がないとサービス離脱の要因になってしまうため、顧客ニーズに合わせて幅広い決済手段に対応しておくことが大切です。
決済手段の種類は豊富ですが、オンライン決済で最も利用されるクレジットカード決済は優先的に導入したい手段と言えます。また、続いて利用されているコンビニ決済や少額のオンライン商材と親和性が高いキャリア決済、幅広い顧客層が利用できる銀行振込も併せて導入を検討するとよいでしょう。Apple Pay、Goole Payといった比較的新しい決済手段やPayPayやメルペイといったID決済も一定のニーズがあるためおすすめです。
月謝の徴収に利用するなら、クレジットカード決済、口座振替、キャリア決済、ID決済など継続課金に対応できる決済手段が望ましいでしょう。ID決済は対応していないものもあるため問合せの際に確認することが必要です。
オンライン集金を導入するときのポイント
柔軟な請求ができるか
単発のイベントなら一律の料金設定で都度請求できれば事足りるケースが多いですが、オンラインレッスンなどではコマごとに料金が異なったり、オプションの追加や教材の購入二より追加で請求が発生したりする可能性もあります。そのため、オンライン集金では請求金額の変更やイレギュラーなタイミングでの請求など、柔軟な請求にも対応している決済サービスが便利です。
決済サービスを選ぶ際は、
- レッスンや利用者ごとに異なる料金設定ができるか
- 会員登録時に顧客がカード情報を入力すれば、会員登録後の決済時に再度カード情報を入力してもらう必要がなく決済が可能か
- 継続課金機能が充実しておりで月謝の集金に対応できるか
など、自社のビジネスモデルに適した決済機能があるかどうか確認しておくことをおすすめします。
費用対効果を検証する
予約システムを利用するにせよ、オンライン決済サービスを導入するにせよ、決済機能の利用には初期費用・月額費用・決済手数料など費用がかかります。
想定される決済件数からどれくらいの費用が発生するのか計算して、オンライン集金の導入で得られるメリットと比較して導入すべきか検討することが大切です。なお、ここでのメリットとしては、決済手段を増やすことによる機会損失の回避や、未収リスクの低減、業務効率化などが挙げられます。
また、決済サービスを自社ECサイトに接続する場合は開発費用や工数も発生するため、決済サービスの仕様書を入手し、事前に費用や工数を見積もっておくとコストの計算がスムーズです。
オンライン集金を導入するならDGフィナンシャルテクノロジーにご相談ください
DGフィナンシャルテクノロジー(旧ベリトランス)では、幅広い決済手段を一括で導入できる総合決済サービス「VeriTrans4G」を提供しています。クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行決済、電子マネー決済など主要な決済手段はもちろん、Apple PayやGoogle Payなどの新たな決済手段にもいち早く対応しているので、多様な顧客のニーズにも応えることができ、イベントやレッスンのオンライン集金にも最適です。
PayNowIDを利用した継続課金
継続課金を行いたい場合は、クレジットカード決済のオプション機能である「PayNowID」機能を利用すれば、顧客の会員登録時に会員IDに紐づけたクレジットカード情報を利用して次月以降の課金を行うことができます。
Webサイトがなくても利用できるメールリンク型決済
また、自社Webサイトがなくても手軽にクレジットカード決済やコンビニ決済、銀行決済などを導入できるメールリンク型決済も提供。
決済手段、支払い有効期限、メールアドレス、取引IDなど、支払いに必要な項目を数点登録するのみで決済画面にリンクするURLが発行され、メールやSNSで利用者に送信して決済してもらう仕組みなので、決済機能が備わっていないサイトを使っている場合でも決済が可能。受講者と直接やりとりしている場合であっても、スムーズにオンライン集金に移行できます。請求ごとに決済用URLを発行し、顧客に送付することでオプションサービスや用品・教材などの費用の回収にも柔軟に対応可能です。
さらに、Web口座振替や、店頭の決済端末でクレジットカード情報を登録することで継続的に月謝の決済ができるサービスも提供しています。
オンライン集金にあたって、手軽に利便性の高い決済サービスを導入するなら、ぜひDGフィナンシャルテクノロジーにご相談ください。