2020/06/19

コンビニ決済は大手のECサイトなどでは必ずといっていいほど用意されている、ポピュラーな決済方法の1つです。
今回はコンビニ決済の概要から、導入する手順までわかりやすくご紹介します。
この記事のポイント
コンビニ決済の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。下記3つのフローに分けて解説します。
- コンビニ決済とは
- コンビニ決済を利用する層と導入するメリット
- コンビニ決済の導入方法
コンビニ決済とは
コンビニ決済とはユーザーが商品やサービスを注文した後、コンビニエンスストアの店頭でその料金を支払う決済手段です。
24時間いつでもコンビニで支払いでき、クレジットカード決済に抵抗があるユーザーも使いやすい決済手段です。物販やデジタルコンテンツなどをはじめ、幅広い商品の支払いに利用されています。
総務省の調査によると、コンビニ決済はオンライン決済において、クレジットカードに続き2番目に多く利用されている決済手段です。

コンビニ決済には大きく分けて「払込票方式」と「ペーパーレス方式」の2つの種類がありますので以下でご紹介します。
コンビニ決済の2つの方式
1. 払込票方式
1つ目が「払込票方式」と呼ばれるものです。
ユーザーが注文した商品に払込票を同梱し、ユーザーが払込票を用いてコンビニで支払いをするという方式です。
■払込票方式の支払いの流れ

2. ペーパーレス方式
2つ目は「ペーパーレス方式」です。
ユーザーが注文時に発行されるコンビニ支払い用の受付番号をコンビニエンスストアにあるマルチキオスク端末に入力し申込券を発券、またはスマートフォン等の画面に表示されるバーコードを利用してレジで代金を支払うという方式です。
■ペーパーレス方式の支払いの流れ

この方式はペーパーレスのため、払込票方式の場合に生じる印刷や郵送の費用を削減することができます。
また、事業者が払込票を用意して商品に同梱するなどの事務作業を省略することができます。
さらに、オンラインで支払い情報をユーザーに案内できるため、払込票を利用した場合に比べ、代金回収を早期に行うことができます。
コンビニ決済を利用するユーザー層
コンビニ決済を利用することが想定されるのはどのようなユーザーなのでしょうか。まず、クレジットカードを利用しないユーザーが考えられます。具体的には、クレジットカードを持たない学生などの若年層や、高齢者のユーザーです。
その他にも、現金主義のユーザーやオンライン上でクレジットカード情報を入力することに抵抗があるユーザーに需要がある決済手段です。
コンビニ決済を導入するメリット
以下ではコンビニ決済をオンライン決済に導入するメリットをご紹介します。
1. 新たな顧客層の開拓・確保
先述した通り、オンラインでの支払い方法の中で、コンビニ決済はクレジットカード決済に次いで利用者数の多い決済方法です。
コンビニ決済はほぼすべてのユーザー層に利用される決済手段であることから、クレジットカードとあわせてコンビニ決済を導入することで、年代を問わず、多くの顧客獲得が見込めるでしょう。
2. 支払いのタイムラグが少ない
コンビニ決済のうちペーパーレス方式では、ユーザーが支払いを完了すると、事業者はほぼリアルタイムで入金情報を確認することができます。また、事業者はユーザーに対して支払い終了後の対応を素早く行えるため、顧客の信頼獲得に繋がるでしょう。
3. 未払い防止と早期支払い促進
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会『コンビニエンスストア統計調査年間集計』によれば、2019年12月時点でコンビニエンスストアは日本全国に合計で約55,000店舗ほど存在します。またそのうちの大半は24時間営業をしているため、ユーザーはいつでもどこでも支払いすることが可能です。
出典:一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会『コンビニエンスストア統計調査年間集計(2019年1月から12月)』
そのため、代金引換のように商品受け取りと支払いのタイミングが合わず受け取り期限を過ぎてしまい注文がキャンセルになるという事態を防げます。
コンビニ決済の導入手順
コンビニ決済をオンラインで導入する際には決済代行会社を利用するとスムーズにサービスを開始できます。
ここからは決済代行会社を利用してコンビニ決済を導入する手順をご紹介していきます。
1. 対応している決済代行会社を比較
まず、コンビニ決済を取り扱っている決済代行会社をピックアップし、サービスを比較します。
その際ポイントとなるのは以下の3点です。
- 決済手数料
- 入金サイクル
- 決済の方式
第一に、決済手数料は各社そこまでの大きな差はありませんが、考慮に入れるポイントであることに変わりありません。
第二に、入金サイクルです。各決済代行会社からのサービス/商品代金の入金日や締日などが異なるため、自社の精算サイクルに合う入金日の会社を選ぶことで経理作業の負担を減らすことができます。
第三に、決済の方式です。上記で説明したようにコンビニ決済には「払込票方式」と「ペーパーレス方式」の2つがありますが、決済代行会社によってはそのどちらかしか提供していない場合があります。
自社が提供したいサービスや目的に適した決済代行会社を選定し、導入後のトラブルを回避できるようにしましょう。
2. 決定した決済代行会社とシステムの詳細を決め、構築
契約する決済代行会社が決定したら、運用する決済サービスの詳細を決済代行会社の担当者と相談しながら詰めていきます。
コンビニ決済の場合は審査に平均4~6週間程度かかります。サービス提供を開始する日にちが決まっている場合は、期日に余裕を持って決済代行会社に問い合わせましょう。
まとめ
コンビニ決済について、下記の3つのポイントを解説してきました。
- 「払込票方式」と「ペーパーレス方式」の2つがある
- 若年層や高齢者層、クレジットカードをあまり利用しないユーザーなどの利用が想定される
- コンビニ決済を導入するには決済代行会社を利用すればシステム構築や運用の手間とリスクを回避できる
また、ベリトランスのコンビニ決済(ペーパーレス方式)ではセブンイレブン、ローソン、ミニストップ、ファミリーマート、セイコーマート、デイリーヤマザキ/ヤマザキデイリーストアーといった全国の主要コンビニに対応しており、その他の決済手段とまとめて導入・管理ができます。
コンビニ決済を導入することで幅広い顧客層の獲得が見込めるため、オンラインサービスを開業する際は導入を検討することをおすすめします。