【中小店舗でも導入できる?】PayPay・LINE Payなど…話題の「QRコード決済」の仕組みと主要4社の特長を解説

2019/04/04

小規模店舗が2019年にキャッシュレス決済を導入すべき2つの理由

1.QRコード決済とは?

消費増税が開始する2019年10月から政府による中小企業のキャッシュレス決済推進施策が実施されるのをご存知でしょうか? クレジットカードや電子マネー、QRコード決済で支払いをしたユーザへ政府原資で5%のポイント還元をするキャンペーンで、キャッシュレス決済の利用率が大きく増えることが見込まれています。2019年4月より本キャンペーンへの申込み受付の開始が予定されており、キャッシュレス決済は今が導入のチャンスです

そのなかでも「QRコード決済」と呼ばれるスマホとQRコードを使った新しい支払い方法が、今、急速に普及が進んでいます。コンビニや大手量販店・飲食店で見かけることが増えた「QRコード決済」ですが、一般の中小店舗でも導入できます

今回はこの「QRコード決済」の仕組みと主要4社の紹介、導入する場合のポイントをお伝えします。

QRコード決済は「モバイル決済」のうちの1つ

決済つまり支払いの方法には、現金やクレジットカードなどがあり、近年急速に普及が進んでいるのが、「モバイル決済」と呼ばれるスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を利用した支払い方法です。「QRコード決済」は「モバイル決済」のうちの一種です。

QRコードとは?
QRコード

日頃「QRコード」をスマートフォンで読み取って利用していることが多いと思います。QRコードは、縦線のバーコードを2次元に拡張したもので、2000年に国際規格になりました。

従来のバーコードでは13桁程度の数字やアルファベットを記録するのみでしたが、QRコードは200倍のデータ量を扱うことができ、URLや製造・在庫管理、処方箋情報・クーポン情報など多くのシーンで活用されています。

<QRコードの主な仕様>
表示サイズ:5.25mm~44.25mm四方
扱える情報量:漢字で最大1817文字
データの復元力:最大30%の表示が破損しても復元可能
<QRコードの特長>
  • 大容量のデータを扱える
  • どの方向からでも読み取れる
  • 汚れに強い
  • 小さなスペースで表示できる

QRコード決済の仕組み

決済方法 概要
①コード支払い(ストアスキャン) ユーザがQRコードを提示する
②読み取り支払い(ユーザスキャン) 店舗がQRコードを提示する
QRがユーザ/店舗2種類あることがわかる図表

それぞれの決済方法の詳細については、後ほど詳しく説明します。

QRコード決済のメリット

スマートフォンを使う「QRコード決済」は、ユーザにも導入店舗にも多くのメリットがあります。

ユーザのメリット

  • ポイント還元や割引などの特典がある
  • 簡単に支払いの履歴を残すことができる
  • 現金やカードを持ち歩かなくてよい

導入店舗のメリット

  • 専用決済端末やPOS端末の改修が不要 (読み取り支払いの場合)
  • 初期費用が低い
  • 現金を扱わなくてよい(衛生・お釣りの手間)
  • レジの回転率が向上
  • 新規集客・リピートなどマーケティング面のメリット
  • 決済に伴う各種データの活用

ユーザが「QRコード決済」を利用するメリットは、現金やカードを持ち歩かなくても、スマホで支払いができることです。特に、小銭のやりとりがわずらわしいちょっとした買い物や飲食シーンでの利便性が向上します。さらに、ポイント還元や割引の特典を受けたり、支払い履歴を残せることも大きな魅力です。

店舗が「QRコード決済」を利用するメリットは多方面にあります。まず、読み取り支払い方式の場合、これまでクレジットカードなどの導入で必須だった専用決済端末が不要になります。また、現金を扱わなくてよくなるため、お釣りを補充する手間や、レジ締めの現金点検作業が不要になります。また、マーケティング面では、QRコード決済サービス各社がスマホの位置情報や購入情報に基づいてクーポンを配布したり、ポイント還元キャンペーンを実施しているため、新規・リピートの集客施策もできます。

2.QRコード決済、2つの方式の仕組み

「QRコード決済」の2種類の方式の仕組みについて、よりくわしく説明します。

1.コード支払いの仕組み(ストアスキャン方式)

ユーザがスマホなどにQRコードを表示し、それを店舗側端末で読み取るのが「コード支払い」です。イメージとしてはクレジットカードと同様の認証、決済フローになります。ユーザが提示するのがクレジットカードからQRコードに変わるだけで、クレジットカード決済とほぼ同じです。

2.読み取り支払いの仕組み(ユーザースキャン方式)

決済時にユーザが店舗のQRコードを読み取り、購入金額を入力する方法です。事業者はQRコードを用意するだけで利用できます。クレジットカード保有率が低く、スマートフォンが普及している中国、インドや東南アジアで普及している方式です。

QRコード決済の仕組みとお金の流れ

QRコード決済の仕組みとお金の流れ

  1. ユーザー:QRコード決済アプリをインストール
  2. ユーザ:銀行口座との紐付け・チャージ、またはクレジットカードの登録
  3. 実店舗で支払い操作
  4. ユーザー:QRコード決済会社がアプリにチャージした金額、または登録したクレジットカードから引き落とし
    店舗:QRコード決済会社から銀行口座へ売上金入金

「QRコード決済」でのお金の流れは、ユーザがあらかじめインストールしたアプリに、銀行口座やクレジットカード登録などでチャージを行います。実店舗で2種類いずれかの支払い操作を行うと、ユーザの「QRコード決済」会社がアプリにチャージした金額、または登録したクレジットカードから引き落としされます。店舗の銀行口座には「QRコード決済」会社から売上金が入金されます。

3. QRコード決済、主要サービス4社 ~決済手数料は何%?

「QRコード決済」サービスを提供する各社の概要と特長をまとめました。

①LINE Pay

LINE Pay
  • 国内ユーザ7600万人を持つインスタントメッセージアプリ「LINE」の決済機能
  • 2018年8月から3年間の決済手数料が0%
  • 無料期間の終了後の決済手数料は2.45%~
  • 決済利用者にLINE上でリピートをうながすなど、LINE公式アカウントと連携した販促マーケティングができる
提供会社:
LINE株式会社
主な導入店舗:
ローソン/ココカラファイン/ロフト/ゲオ/ジョーシン

LINE Payは、利用者数が多い「LINE」の決済機能です。導入すると、3年間は決済手数料0%で利用でき、自社のLINEアカウントと連動したメッセージ配信などの販促マーケティングにも活用できます。

②PayPay

PayPay
  • ソフトバンクグループが提供
  • お客様がスマートフォンでお店のQRコードを読み取る方式なので、店舗はQRコードを設定するだけ
  • 「Alipay(アリペイ)」に対応
  • サービス開始日より3年間は手数料が無料
  • 累計決済金額が1万円を超えれば手数料無料で翌日入金(ジャパンネット銀行の場合)
提供会社:
PayPay株式会社 (ソフトバンクグループ)
主な導入店舗:
ローソン/ケーズデンキ/フレッシュネスバーガー/かっぱ寿司

「100億円あげちゃうキャンペーン」で話題となったソフトバンクグループの「QRコード決済」サービスです。中国で普及しているAlipay決済も同時に導入できること、ジャパンネット銀行の口座なら永年で入金手数料が無料(1万円以上の引き出しの場合)なのが特長です。

③楽天ペイ

楽天ペイ
  • 国内9500万人会員をもつ楽天のサービス
  • 楽天銀行の口座があれば売上は翌日入金
  • 楽天によるさまざまな集客キャンペーンに参加できる
  • ユーザに楽天ポイントが付与されるため、利用意向が強い
  • 付与される楽天ポイントは楽天側が負担
提供会社:
楽天株式会社
主な導入店舗:
ピザーラ/AOKI/モンテローザ/近鉄タクシー

「楽天市場」「楽天トラベル」「楽天カード」などを通じて多くの会員を持つ楽天の「QRコード決済」サービスです。楽天Payの利用では、これら楽天の各種サービスと共通の「楽天ポイント」を楽天負担でユーザに付与するため、高い利用意向を期待できます。また、売上は楽天銀行の口座なら翌日に入金されます。

④Origami Pay

Origami Pay
  • 位置情報を活用した集客促進・クーポン配布ができる
  • 「即時割引」が特徴
  • Origami負担による利用促進キャンペーン
  • 「Alipay(アリペイ)」に対応
  • 銀聯と提携
提供会社:
株式会社Origami
主な導入店舗:
ケンタッキー/DEAN & DELUCA/パルコ/日本交通

Origami Payの最大の特長は、他社がポイントを付与するのに対して「即時割引」で、ユーザにすぐのお得感を提供し、自店舗への集客・リピート意向を高めます。また、「Alipay」に対応しているだけではなく、銀聯との提携によって今後「銀聯QR決済」と連携し海外ユーザのスマホ決済ニーズに対応することが期待できます。

QRコード決済 主要4社比較表

QRコード決済 主要4社比較表

4.QRコード決済導入のポイント

こちらで紹介した4社以外にも多数乱立する「QRコード決済」ですが、どれを導入すればよいのでしょうか?

<ポイント1>
  • 10月からキャッシュレスポイント還元施策がある今が導入チャンス
  • スマホやタブレットのみで、初期費用・月額費用が不要な主要「QRコード決済」は導入するのがおすすめ
<ポイント2>
  • コード支払いの方がスムーズだが、導入費用が高い
  • 中国人の利用が多い店舗は、中国での普及率が高いQRコード決済「Alipay」「WeChat」に加え「銀聯カード」などを導入しておきたい
  • 「QRコード決済」導入よりも現時点ではクレジットカード決済(スマホ決済)がおすすめ

政府によるキャッシュレス普及の推進施策もあり、これからキャッシュレス支払いの普及がより進むと考えられるため、「QRコード決済」は今が導入のチャンスと言えるでしょう。

2019年は、消費増税に伴うキャッシュレスポイント還元施策がスタートしクレジットカード、電子マネーのほか、「QRコード決済」も対象となります。ただし、キャッシュレスポイント還元施策は、本制度に参加申込みをした決済サービスのみが対象となるので、本施策を利用したい加盟店は事前に決済サービス事業者へ確認するとよいでしょう。

とはいえ、上記に紹介した主要な「QRコード決済」はいずれも当面は固定費がかかりませんので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

まだまだ低い日本のキャッシュレス決済普及率

一方で、経済産業省の調べによると、世界各国のキャッシュレス決済比率は、2015年の時点で、中国・カナダ・イギリス・アメリカ・フランスなど先進的な国では40~60%に対し、日本では約20%と低い割合にとどまっています。また「QRコード決済」は、いまだに利用経験率が数%程度しかないと言われています。

もしまだクレジットカード決済に対応していない場合は、この機会にクレジットカード決済に対応することをおすすめします。

例えばスマホでのクレジットカード決済なら・・・

mPOS

mPOS
  • クレジットカード、各種電子マネー、非接触カード決済 PayPass、PayWave、バーコード・QRコード決済(Alipay、WeChatPay)に対応
  • 各種訪日外国人向け決済を提供。Alipay、WeChat Pay以外に銀聯カード、韓国人向けの新韓カードのほか、欧米圏で利用されている非接触カード決済 PayPass、PayWaveにも対応
  • 初期費用:カードリーダー費用が必要
  • 大規模なイベント運営やOEM提供等の独自カスタマイズなど、柔軟な利用形態で利用することが可能

また、店舗でご利用のPOSレジに、LINE Pay、d払い、訪日外国人向けQRコード決済など、各種バーコード決済を一括導入できる、多店舗展開をしている飲食チェーンや小売事業者向けのサービスもあります。

POS向けバーコード決済ソリューション

POS向けバーコード決済ソリューション
  • LINE Pay、d払い、訪日外国人向けQRコード決済に対応
  • 各種バーコード決済をPOSレジに一括導入が可能
  • 店舗レジでの運用を簡素化し、金額入力ミスを軽減
  • 契約や売上金入金は、ベリトランスがまとめて対応

5.QRコード決済導入で注意する点

これからの普及が期待される「QRコード決済」ですが、一方で注意したい点もあります。

セキュリティのリスク

海外では、偽物のQRコードで送金先を店舗以外にすり替える詐欺が度々おきて問題になっています。「QRコード決済」は手軽で便利な反面、運用に注意する必要があります。

慣れるまでの操作がけっこう面倒くさい

スマホのアプリを操作する決済なので、回線状況が悪く時間がかかったり、慣れないユーザが操作に時間がかかったりすることがあります。今後、普及が進めば解決していくと思われますが、そういった可能性があるということを想定して運用を始めてください。

6.まとめ

「QRコード決済」の仕組みと導入のポイントをお伝えしました。

日本における「QRコード決済」の利用率は数%の一方、中国の普及率はほぼ100%、また同じキャッシュレス社会でもオーストラリアはNFC決済(おサイフケータイ)が普及するなど、各国の事情によって違いがあります。

日本政府では、2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、2025年までにキャッシュレス決済率を40%に引き上げることを目標にしています。

いままで現金支払いをしていた多くの消費者がキャッシュレス決済に移行していくことが予想されますので、ぜひQRコード決済やクレジットカード決済など、キャッシュレス決済に対応することをおすすめします。

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