更新日|2026/01/16
サブスクリプションサービスと言えば、動画や音楽などのデジタルコンテンツの配信や、化粧品の定期購入などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、最近では飲食店、衣服やバッグ、自動車、ホテル、住宅までさまざまな業種・業態にまで広がっています。
近年成長が目覚ましいサブスクリプションサービスの市場規模や、注目されている理由、具体的な利用動向などをまとめて解説します。
この記事の目次
サブスクリプションサービスの市場規模と今後の予測
出典:矢野経済研究所「サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2023年)」
矢野経済研究所の調べによると、2023年度のサブスクリプションサービスの国内市場規模は、エンドユーザー(消費者)の支払額ベースで9,430億円でした。成長は今後も続く見通しで、2025年度には1兆円規模に拡大する予測です。
サブスクリプションサービスの市場規模が拡大している理由
サブスクの市場拡大の背景にはいくつかの要因があります。
以下に解説します。
消費者の価値観の変化
近年、「モノ消費」から「コト消費」へと言われるように、商品・サービスそのものの購入や所有ではなく、それらを通して得られる「体験」に価値を見出す人が増えている傾向にあります。このことが、「使いたいときに、使いたい分だけ使う」というサブスクリプションの利用を後押ししている可能性があります。
多彩な商材・サービスの登場
サブスクリプションサービスの商材・サービスも多様化しています。
もともと、サブスクリプションサービスと言えば先述の動画・音楽・ソフトウェアなどのデジタルコンテンツ以外には、ファッションレンタル、化粧品の定期購入などが知られていました。
しかし、最近では自動車や家具、メガネ、マスクなどこれまでになかった商材が次々に登場している状況です。航空往復券と宿泊券がセットになった交通インフラ系サブスクリプションサービスや、企業の地方拠点としてオフィスやオフィス家具を貸し出すことで地域活性化につなげるサブスクリプションサービスなど、拡張性のある新たなビジネスモデルも生まれています。
また、サブスクリプションサービスは一般消費者向けのBtoCが中心でしたが、最近はBtoBのサービスも増えてきており、従来のリース契約に代わる選択肢としても注目を集めています。
サブスクリプションサービスの利用動向
■利用率の高いサービスランキング
ナイル株式会社がサブスクリプション型のサービス利用経験がある利用者にアンケートを取ったところ、利用率が高いサブスクリプションサービスの順位は以下の通りでした。
- 動画配信サービス
- 音楽配信サービス
- 電子書籍サービス
デジタルコンテンツが多くを占めていますが、飲食やゲーム・おもちゃなど非デジタルコンテンツのサービスの利用率も上位にあり、日常生活に必要なジャンルもサブスクサービスが浸透していることが伺えます。
■年代別利用経験率
年代別に見てみるとサブスクリプションサービスは総じて若い人ほど利用率が高く、年代が上がるにつれて利用率は低くなります。
出典:ナイル株式会社「サブスクリプションサービスの利用実態に関するアンケート調査」
出典:ナイル株式会社「サブスクリプションサービスの利用実態に関するアンケート調査」
注目される新たなサブスクリプションサービス
「インフラ型サブスク」
近年注目されているのが、決済、物流、IT、バックオフィス業務など、これまでスポット利用が中心だった領域のサブスクリプション化です。
たとえば、
- 決済や請求業務を月額で包括提供するサービス
- システム利用料と保守・運用をセットにしたSaaS型サービス
- 店舗や事業運営に必要な機能を“使い放題”で提供する業務支援サービス
などは、事業者にとって初期費用を抑えながら、必要な機能を段階的に利用できる点が評価されています。
これらは単なる「便利なサービス」ではなく、事業継続を支えるインフラとしてのサブスクへと進化しているのが特徴です。
「モノ×サービス型サブスク」
消費者向け領域では、モノの定期配送に加えて、体験やサポートを組み合わせたサブスクリプションが存在感を高めています。
食品や日用品、美容・健康分野においては、
- 利用データをもとに内容を最適化する
- 利用状況に応じて提供頻度や内容を柔軟に変えられる
といった仕組みが導入され、「継続するほど自分に合っていくサービス」として評価されるケースが増えています。
ここでは、価格の安さよりも「手間が減る」「選ばなくていい」「失敗しにくい」といった時間価値・安心感が選ばれる理由になっています。
サブスクリプションサービスを利用するときに重視されるポイント
三菱UFJリサーチ&コンサルティングのサブスクリプションサービスに関するアンケート調査によると、サブスクリプションサービスを申し込む際に利用者が確認する主なポイントは以下の通りです。
- 価格、割引条件(76.0%)
- 支払方法(52.3%)
- 利用条件(46.0%)
支払い方法も主要ポイントとして上げられており、ユーザーを獲得して離脱を防ぐには、ニーズに合った決済手段を幅広く用意することが大切と言えます。
オンラインでサブスクリプションサービスを始める上で導入しておきたい決済手段は以下の4種類です。主要ユーザー層である10代~40代の利用率が高く、なおかつサブスクリプションで不可欠である継続課金との親和性が高いという条件を満たしています。
- クレジットカード決済
- キャリア決済
- ID決済
- Web口座振替
最も良く使われる決済手段はクレジットカード
クレジットカード決済はオンライン決済で最も利用される決済手段であるため、優先的に導入することをおすすめします。
クレジットカードの決済時に課金失敗となる主な原因のひとつはクレジットカードの期限切れです。利用している決済サービスに、クレジットカードの有効性をチェックして最新情報に更新する「洗替」機能があれば、カード情報を更新する際にユーザーにカード情報を再度入力させる必要がないので、顧客の離脱率を防ぐことができます。
また、クレジットカード決済で、「初月無料」または「初回登録時から3か月無料あるいは割引」といったキャンペーンを考えている事業者にとっては、「課金金額や課金のスケジュールを柔軟に調整できる機能があるか」もポイントです。
オンラインサービスと相性の良いID決済
ID決済は、大手プラットフォーム各社のIDとパスワードのみで支払いができる決済手段です。具体的にはPayPay、Amazon Pay、メルペイなどがこれに当たります。
スマホアプリやオンラインサービス運営企業が提供しているケースが多く、日頃からオンラインサービスに慣れ親しんだユーザーが利用していることが想定され、オンラインサービスと親和性が高い点が魅力です。なお、定期的な課金に対応しているID決済は限られるため、導入前に確認する必要があります。
少額のオンラインサービスと相性の良いキャリア決済
キャリア決済はキャリアの登録ID・暗証番号で支払いが可能な決済手段です。カードを持っていない若年層にも対応できるのに加えて、多くの人がスマートフォンを介してECサイトやサービスにアクセスしているため、こういったユーザーの離脱を防止する効果が期待できるでしょう。
なお、ID決済やキャリア決済には利用限度額があるので、商材の金額も考慮して導入前に確認することをおすすめします。
幅広いユーザーに対応できるWeb口座振替
Web口座振替とは、従来は紙の口座振替依頼書を用いていた料金支払いに関する口座振替情報の登録を、インターネット上で完結させることができるサービスです。金融機関の口座を持っていれば支払いが可能なので、幅広い顧客に対応できます。
以上、4種類の決済手段を紹介しましたが、どの決済手段を導入するかは自社のターゲット層や商材、料金プランを考慮して検討することがおすすめです。
DGフィナンシャルテクノロジーの決済サービスについて詳しく知りたい方はこちら
DGフィナンシャルテクノロジーはサブスク型ビジネスを決済面でサポート
DGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)では、上記のようなサブスクリプションサービスに適した決済システムを幅広く提供しています。
継続課金・サブスクリプションを開始する事業者は、まず最も利用率の高いクレジットカード決済の導入を検討するのがおすすめです。DGFTではクレジットカード決済の継続課金に対応した、都度購入のリピーター購入機能「再取引き」機能と固定の会員IDに紐づけたクレジットカード情報を利用して次月以降の課金が可能となるカード番号保存機能(PayNowID)(オプション)を提供しています。
また、オプションで洗替サービスも提供しており、カードの有効期限切れによる販売機会の損失を防ぎます。
また端末レス決済サービス「Cloud Pay Neo(クラウドペイネオ)」は、オンライン・オフラインを問わず利用できる決済サービスで、サブスクリプション型ビジネスにおける支払いシーンの幅を広げます。
訪問型サービスや対面対応が発生する場合でも、利用者はスマートフォンから支払い方法を選択でき、事業者は回収・管理を一元化できます。
既存の継続課金の仕組みと組み合わせることで、サブスクリプションの提供形態をより柔軟に設計することが可能です。
まとめ
サブスクリプション型ビジネスでは、価格やサービス内容に加え、支払いのしやすさが継続利用を左右する重要な要素となります。
事業者にとっては、利用者のニーズに合った決済手段を用意し、安定した継続課金を実現することが欠かせません。
DGフィナンシャルテクノロジーは、オンライン決済からリアルな支払いシーンまでをカバーする決済基盤を提供しています。
既存の継続課金機能に加え、Cloud Pay Neoを組み合わせることで、サブスクリプションの提供形態を柔軟に拡張できます。
決済の選択肢を広げることが、サブスクリプションビジネスの成長と継続につながります。
